(テキスト版)
「実りの秋」
”実りの秋”という言葉がある。古くは夏の労苦が報われる喜びや、かつて食べ物が豊かでなかった時代には、恵みに対する感謝の気持ちも込めた言葉のようだが、私はふと、これは「人」の成長の上でも感じられることだと思った。というのも”学校”において、一般的にこの2学期は期間が一番長く、大きな行事が詰め込まれている。つまり、「子ども」達の活動が最も盛んな時季だ。私が現役の時も、この2学期を迎える時にはどんな「子ども」の活動や変化、成長が見られるのか、少しばかり楽しみにしていた記憶がある。どうか今年も、この秋から冬にかけての時季が「子ども」達にとって大きな成長につながり、”実り”ある時季となるよう、周りの大人は全力でサポートしてもらいたいと、願うばかりだ。ただ、これは一つ間違えれば期待が大きくなり過ぎて、「子ども」へのプレッシャーや負担にもなりかねない。あくまでも「子ども」主体であって欲しいこともあわせて願うところだ。