
(テキスト版)
「クリスマス」
「子ども」が居る御家庭では、どんなクリスマスを迎えているのだろうか。私も遠い昔、今のようにネットショップなど無かった時代に、その当時の流行のおもちゃを何時間もかけて探し歩いたり、寝た「子ども」を起こさないように願い事に書かれた品物をそっと枕元に置いたりしたことが、懐かしく感じる。今から思えばそんな苦労も「子ども」の喜ぶ姿が見たいがためだけのものだったかも知れない。「子ども」を思う気持ちは誰もが、そう大差はないと思うが、「子ども」を喜ばせることだけが愛情では無いと考えている保護者もほとんどだろう。一方で「子ども」をどう育てたいかは、何となくというイメージはあっても、具体的に考えている保護者は少ないか、考えていても過剰に「子ども」に要求する保護者が問題になることもある。私がいつも訴えるのは、”人”は飼育や調教では”人”としては育たないということだ。クリスマスプレゼントを手にして喜ぶ「子ども」の姿をみながら、改めて「子ども」の将来を見据えて、どう育てたいか新たな手立てを模索するのも良いかも知れない。